●第1展示室[所蔵品展]

幼きものは

 

会 期…2018年2月24日(土)~4月22日(日)

開館時間…午前9時〜午後5時(入館は4時30分まで)

休館日…毎週月曜日、3/22

観覧料…一般350円(280円)、大高生280円(220円)、中学生以下無料 ( )は20名以上の団体料金
※「国民の祝日」は、70歳以上の方無料。

主催…石川県七尾美術館(公益財団法人七尾美術財団)


 作家は幼いものの存在に何を見いだし、作品のモチーフとしたのでしょうか。

 上野動物園のシャンシャンは可愛らしい姿で高い人気を誇り、テレビやインターネットは人間の子どもに限らず、子犬や子猫など動物の子どもを撮影した映像で溢れています。彼らの予想もしない行動、無防備な様子、愛くるしい姿などを目にするだけで、無条件に心が癒され、温かい気持ちになる方が多いでしょう。

 このように、私たちは人間や動物の子どもの大部分を愛らしく、か弱い存在として認識しており、この側面を切り取った作品は数多く制作されてきました。一方、単に庇護欲をかきたてるだけではなく、力強い生命力と意志を内包した存在として、永遠の憧れの対象でもありました。作家は「幼きもの」の純粋無垢な姿に憧れ、成長してゆく姿に希望を見いだし、制作せずにはいられなかったのではないでしょうか。

 当館所蔵品より、絵画・彫刻・写真の約20点で「幼きもの」に向けられた作家の様々な視点をご覧いただきます。薄れてしまった幼少期の記憶が呼び起こされることでしょう。



出品作品

「近代日本画家色紙画帖(京都編)」より上村松園
(池田コレクション)

出品作品

「幼児の首」
田中太郎

出品作品

「レオタードの踊り子」
寺井重三

出品作品

「歩拾弌歳」
稲元実

 
 
 
 

〈同時開催〉

●第2展示室[所蔵品展]

水温む


 「寒さ厳しい当地北陸では、春を迎える喜びもひとしおです。「春が来た 春が来た どこに来た」と童謡にもありますが、最初に春を感じるポイントはどこでしょうか。

 二十四節気では2月頭の「立春」が春の始まりとされています。しかし実際に春を感じるのは、空から降る雪がいよいよ雨に変わり、春一番が吹き、草木も芽吹き始める頃からではないでしょうか。3月になると「蟄虫啓戸(すごもりむし とを ひらく)」のとおり、土の中で冬眠していた虫などが、ポカポカとした陽気に誘われ、地上に姿をあらわします。やがて地面が乾きはじめると、花が咲き、小鳥が飛び交い、いよいよ春本番です。世界は喜びに満ち溢れ、私たちもウキウキと、何かを期待せずにはいられません。

 当館所蔵品と寄託品から絵画・彫刻・工芸・書の27点を展示し、寒さが緩むことへの、いきものが活動し出すことへの喜びを表現した作品を紹介します。美術館で一足早い春をお楽しみください。



出品作品
「田園 残雪」
山本丘人
出品作品
「蒔絵瑞蝶文香合」
高野松山
出品作品
「象嵌飛燕置物」
高橋介州
出品作品
「四季耕作図屏風(右隻)」
狩野岑信
 
 
 

出品目録 【PDFデータ】