七美 NOW! Vol.13
【七美 NOW!】
Vol.13 京都府ミュージアムフォーラムで発表してきました
2024/12/7
去る11月22日京都市内で開催された、京都府ミュージアムフォーラム第4回合同研修会に参加。今回は京都府と石川県の合同で、防災をテーマに開催されました。
午前中は、今年1月1日に発生した能登半島地震以降、現在まで文化財レスキューでお世話になっている、独立行政法人国立文化財機構 文化財防災センターの髙妻センター長のお話や、石川県から県内の被災状況、石川県立歴史博物館(以下、歴博)からレスキュー事業の対応、そして当館から施設における具体の対応について、それぞれ画像を映しながら発表しました。
午後にはグループワークや、文化財防災センターの指導で水損した紙資料の応急処置ワークショップに参加し、とても参考になりました。
意外だったのは、京都と言えば文化財の宝庫で、歴史のある寺社が多くあるため、防災の意識や対策はとても進んでいるイメージでしたが、京都府全体となると大型館や大寺院から、小さな博物館類似施設や個人施設まで、規模や内容が異なる莫大な数の関連施設があり、なかなか情報共有や連携が大変との事でした。
一方、石川県は早くから石川県立美術館と歴博がまとめ役として石川県博物館協議会が活動しており、文化財課も年1回は各市町村の文化財担当者会議を開くなど、恵まれた環境なのだと改めて認識した次第です。
震災当初から11月まで、どんな状況下で何をしてきたかを画像を映しながら説明し、参加者の皆さんからは、「大変さや他人事ではないということが伝わってきた」「まさに生の細かい状況が知れて有難かった」といったお声を多くいただきました。
また、京都府の担当者からは「この研修会を継続させて、もっと防災への意識を高めていけるように努めたい」というお言葉がありました。
博物館はもとより、防災意識や知識が全国に広がっていくように、できることをしていきます!