七美 NOW! Vol.14

【七美 NOW!】


Vol.14 令和7年秋「国宝・松林図屏風」特別公開予定!

2025/3/5

2月25日(火)茶谷義隆七尾市長の記者会見があり、9月20日(土)から10月16日(木)まで開催予定の当館開館30周年記念「長谷川等伯展」で、日本水墨画の最高傑作と称される等伯代表作の国宝「松林図屏風」を特別公開することを改めて申し上げ、さらに被災現場から救出された能登時代の仏画や木造彩色作品、七尾初公開作品の出品も公表されました。

とはいえ、現在当館は改修工事中であり、工事終了後も文化財などを安全に展示するための枯らし期間(館内整備期間)を、文化庁や文化財活用センターのご指導のもとでクリアしなければなりません。そのため、現段階ではあくまでも予定です。

さて、今年の等伯展は当館の開館30周年を記念する展覧会のため、震災前の令和5年から準備を進め、出品ご承諾やご内諾をいただいていました。
震災後、取り消しも心配されましたが、所蔵先の皆様からは「頑張ってください」「もちろん出品協力しますよ」という大変ありがたいお言葉をいただきました。

11月からは石川県と東京国立博物館が中心となり、大規模な復興支援事業が県内で開催されます。
能登はまだまだ復旧・復興途中ではありますが、当館での「長谷川等伯展」も、皆様に少しでも感動や元気を届けられるよう、開催を目指して努めて参ります。

再開の折には、ぜひ等伯の郷里七尾で、「松林図屏風」など名作をお楽しみください。きっと等伯も喜んでくれることでしょう。

国宝「松林図屏風」(内左隻)
長谷川等伯筆
東京国立博物館蔵

国指定重要文化財「老松図襖」(部分)
長谷川等伯筆
京都市・金地院