美術館概要
●美術館概要●
●ごあいさつ
七尾市は、古くから能登の政治、経済、文化の中心として栄え、桃山美術の画聖と讃えられる長谷川等伯生誕の地でもあります。 偉大な芸術家を育んだ背景には、当時の都の文化を積極的に取り入れて育てた畠山文化と、交易で栄えた町衆の経済的豊かさがあったといわれ、その文化的素地は、静かに、そして、脈々と現在に伝えられてきています。
石川県七尾美術館は特色ある美術館として、そんな等伯の作品を大型ハイビジョンで鑑賞できるようにしたほか、講演会やコンサートが可能な240席のアートホール、そして、作品発表の場となる市民ギャラリーを備えております。 能登地区唯一の総合美術館として、年間を通じての様々な企画展の開催によって、優れた美術品に接する機会の提供と、未来を担う青少年の学習の場として、また、地域の多くの皆様の芸術文化活動の拠点ともなるような、開かれた美術館をめざしております。
インターネットを通して当館の様々な情報を提供してまいりますことで、石川県、能登地区の皆様にとどまらず、広く全国の皆さまに親しまれる美術館でありたく願っております。
石川県七尾美術館館長 北 春千代
●設置目的
能登地方の芸術的個性を活かし、地方色豊かに芸術活動の中枢的な役割を果たし、広く開かれた魅力ある美術館とする。
●基本的性格
能登にゆかりのある作品を中心に収集展示する美術館とします。
豊かな美術文化の創造と推進をはかる美術館とします。
芸術文化活動の拠点として情報サービスを行う美術館とします。
●事業内容
■展示活動
各展示室を有効に活用し、所蔵品を始め国内外の優れた美術品を鑑賞できる場を提供します。また第3展示室(市民ギャラリー)では美術団体などの創作活動を発表する場としてご利用いただけます。
■普及活動
美術に関する関心を高めるため、著名な美術作品を高品質な映像での放映や、講演会、映画会などを開催します。
※その他、美術館友の会会員を募り、観覧券の料金割引や美術館だよりなどの送付を行い芸術文化について一層深い理解をしていただくため、その活動を推進します。
■収集・保存活動
所蔵品を充実するため、能登にゆかりのある優れた美術品を系統的に収集し保存管理します。
■調査・研究活動
美術館事業全体を充実するため、美術全般の総合的な調査・研究を実施します。
●沿革
昭和63年5月 | 七尾市名誉市民 故池田文夫氏の蒐集美術品「池田コレクション」125点の寄贈により、美術館建設の気運が高まる。 |
平成元年5月 | 美術館建設準備委員会発足。 |
平成2年8月 | 準備委員会にて視察結果を基に、現在地での建設構想をまとめる。 |
平成3年6月 | 建設準備委員会を改組し、美術館建設委員会発足。 |
10月 | 建設委員会にて建設規模、内容について要望事項をまとめる。 |
平成4年4月 | 石川県が建設設計を内井昭蔵建築設計事務所に委託、建物名称を(仮称)七尾アート館とする。 |
10月 | 基本設計完成。建設委員会にて了承される。 |
12月 | 美術館企画運営委員会発足。 |
平成5年4月 | 七尾市教育委員会文化課内に美術館開館準備室設置、実施設計完了。建設及び企画運営の合同委員会にて了承される。 |
7月 | 美術館起工式挙行。 |
10月 | 美術館財団設立の為の趣意書、寄附行為等を検討。 |
平成6年2月 | 企画運営委員会にて、開館を平成7年4月28日とする。 |
4月 | 美術館開館準備室が文化課より独立、美術館外構及び植裁工事(芸術とやすらぎの広場)着工、美術館の名称を「石川県七尾美術館」に正式決定。 |
7月 | 美術館建物完成。 |
8月 | 財団法人七尾美術館設立。 |
平成7年3月 | 開館記念として「池田コレクション」22点が追加寄贈される。 |
4月 | 七尾市が財団法人七尾美術館に対し、石川県七尾美術館の管理運営を委託する。 |
4月28日 | 開館。 |
平成17年2月 | 開館10周年記念として「池田コレクション」23点が追加寄贈される。 |
平成18年4月 | 七尾市が財団法人七尾美術館に対し、石川県七尾美術館の指定管理者として指名する。 |
平成19年10月 | 来館者50万人を迎える。 |
平成23年3月 | 「池田コレクション」34点が追加寄贈される。 |
7月 | 第2収蔵庫及び楽屋棟を増築。 |
平成24年4月 | 指定管理者である財団法人七尾美術館が、公益財団法人七尾美術館へ移行。 |
平成26年4月 | 公益財団法人七尾美術館が公益財団法人能登島ガラス美術館を吸収合併し、新たに公益財団法人七尾美術財団となる。 |
平成27年2月 | 開館20周年記念として「池田コレクション」83点が追加寄贈される。 |