能登畠山氏とゆかりの文化
第38回国民文化祭 第23回全国障害者芸術・文化祭
いしかわ百万石文化祭2023
七尾市地域文化発信事業 令和5年度秋季企画展
能登畠山氏とゆかりの文化
能登畠山氏は室町時代、足利幕府内で要職を歴任した名門・畠山氏の分家筋にあたる大名です。初代当主の満慶(?~1432)以降、11代約170年にわたって能登国を統治しました。
歴代当主は卓越した政治手腕によって領内を安定させる一方、文芸への優れた才覚も発揮。ことに第七代当主義総(1491~1545)の頃は最盛期で、京都との交流を深めて文芸活動を盛んにし「能登畠山文化」が開花しました。その恩恵を受けて七尾の城下町は経済面・文化面ともに大いに栄えたと伝わります。
また「文化の香り華やかなりし環境」で青年期をすごしたのが、後に桃山画壇で大活躍した絵師・長谷川等伯(1539~1610)です。従って等伯の絵師としての「大成」に、能登畠山氏の文化が果たした役割は極めて大きかったといえるでしょう。
本展では今秋開催の「いしかわ百万石文化祭2023」にあわせ、能登畠山氏と同氏が築いた文化に焦点をあてます。主に能登地域の各所に所蔵されている、能登畠山氏と関わりを持つ作品や資料を中心に幅広く展示。かつて能登国に一大勢力を築き、そして七尾の地に「小京都」というべき繁栄を現出した、能登畠山氏の歴史とその文化の足跡をたどります。
なお今回、「賦何船連歌」(七尾市蔵)、「賦何路連歌」(東京都・明治大学図書館蔵)、「賦何人連歌」(個人蔵)の、能登畠山氏ゆかりの三連歌が初めて一堂に展示される貴重な機会となります。
さらに同時代に活躍した長谷川等伯の若年期、「能登時代」制作の仏画や能登の「長谷川派」絵師の作品などもあわせて紹介。「能登畠山文化」と等伯のかかわりにも迫ります。
会 期 | 2023年9月23日(土.祝)~10月29日(日) |
開館時間 | 午前9時〜午後5時(入館は4時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日(10/9は開館)、10/10(火) |
観覧料 | ・一般500円(400円) ・大学生350円(300円) ・高校生以下無料 ※( )は20名以上の団体料金 ※「国民の祝日」は70歳以上の方は団体料金になります。受付にて年齢確認ができるもの(保険証・運転免許証など)をご提示ください。 ※10/15(日)「いしかわ文化の日」は石川県内居住者の方は無料になります。 ※障がい者手帳をお持ちの方と、付き添いの方1名様まで無料 (ミライロIDも可) ※大学生・専門学生・高校生の方は学生証を受付でご提示ください。 |
主 催 | 文化庁、厚生労働省、石川県、石川県教育委員会、七尾市、七尾市教育委員会、いしかわ百万石文化祭2023実行委員会、いしかわ百万石文化祭2023七尾市実行委員会、石川県七尾美術館[公益財団法人七尾美術財団] |
~関連イベント~
※やむを得ずイベント内容に変更が生じる場合があります。
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- 日時…10月22日(日) 午後2時より約1時間30分 (開場:午後1時30分)
- 会場…当館アートホール
- 講師…東四柳 史明 氏 (金沢学院大学名誉教授)
~主な展示作品~
※□…石川県指定有形文化財、△…市町村指定有形文化財
「賦何路連歌」(部分)
大永3年(1523)
東京都・明治大学図書館蔵
□「賦何人連歌」(部分)
大永5年(1525)
個人蔵
□「畠山義総書状」
天文2年(1533)
石川県立歴史博物館蔵
□「気多社檀那衆交名」
天正元年(1573)
羽咋市・気多大社蔵
△「畠山義親画像」
延宝8年(1680)
能登町・萬福寺蔵
△「仏涅槃図」長谷川宗清(道浄)筆
室町時代(16世紀)
穴水町・来迎寺蔵
△「熊木左近将監画像」伝長谷川信春(等伯)筆
室町時代(16世紀)
七尾市・定林寺蔵
「海棠に雀図」長谷川信春(等伯)筆
室町時代(16世紀)
個人蔵
△「日蓮聖人坐像」長谷川信春(等伯)彩色
永禄7年(1564)
七尾市・本延寺蔵
□「黒韋肩紅白糸威腹巻 古制背板付 長家伝来」
室町時代(14世紀)
石川県立歴史博物館蔵
「脇指 銘能州笠師/国長作」
南北朝~室町時代(14世紀)
個人蔵
△「山王二十一社神楽鈴」蓬莱國近作
永正13年(1516)
七尾市・大地主神社蔵