七美 NOW! Vol.5

【七美 NOW!】


Vol.5 所蔵品の新たな顔を紹介します!

2024/7/23


今年度に入って、彫刻作品のご寄附が数件ありました。今回はその中から3点を紹介します。

まず、石川県の美術界を牽引する彫刻家・得能節朗氏の作品。金沢のご自宅が被災され、アトリエの棚から作品が数点落下して破損。落下せず助かったのが、今回ご寄附の「マントの女」(ブロンズ)です。

初めてブロンズにした記念の作品で、初々しさや軽やかさが魅力です。なお、もう1点小品ながら美しい曲線が得能氏らしい女性像「陽春」(ブロンズ)もご寄附いただきました。

得能節朗「マントの女」

得能節朗「陽春」

もう1件は、同じく石川県を代表する彫刻家で、令和3年に逝去された石田康夫氏の作品『孤影』(FRP)です。

指導を受けるなど親交のあった彫刻家・吉田隆氏より、「優れた作品であり、美術館で広く皆さんにご覧いただいた方が、石田先生も喜ばれると思います」と寄附のお申し出があり、新たに当館所蔵となりました。

石田氏は、ロダンの一番弟子・ブールデルに影響を受けたといい、生命感あふれる力強さの中にも、繊細な表現がみられる秀作です。

石田康夫「孤影」

【七美 NOW!】では、今後も新寄附作品や所蔵品を紹介していきますのでお楽しみに!