こだわりの逸品たち-池田コレクション展
第82回七尾港まつり協賛
こだわりの逸品たち-池田コレクション展
当館が平成7年(1995)に開館して以来、所蔵品の中核として愛されてきた「池田コレクション」。七尾市出身の実業家・池田文夫氏(1907~87)が生涯をかけて蒐集したこの美術工芸品は、ご遺族からの度重なるご寄附により、現在289点に及んでいます。当館では、これらのコレクションを、毎年様々なテーマで紹介しています。
今回の展覧会では、同コレクションより2つのテーマで80点を一堂に展覧します。
会 期 | 2023年7月1日(土)~7月23日(日) |
開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 毎週月曜日(7/17は開館)、7/18(火) |
観覧料 | ・一般350円(280円) ・大学生280円(220円) ・高校生以下無料 ※( )は20名以上の団体料金 ※「国民の祝日」は70歳以上の方は無料になります。受付にて年齢確認ができるもの(保険証・運転免許証など)をご提示ください。 ※障がい者手帳をお持ちの方と、付き添いの方1名様まで無料になります。 (ミライロIDも可) ※大学生・高校生の方は学生証を受付でご提示ください。 ※専門学校生の方は一般料金になります。 |
主 催 | 石川県七尾美術館[公益財団法人七尾美術財団] |
協 賛 | 第82回七尾港まつり実行委員会 |
【第1展示室】《日本画と金工を中心に》
池田コレクションの絵画は、多くが近現代日本画で、池田氏が岐阜県大垣市で紡績会社を設立された経緯もあり、岐阜県ゆかりの川合玉堂や大橋翠石などの作品が含まれています。また、宮川長春などの肉筆浮世絵もあり、幅広い内容となっています。今回は肉筆浮世絵を含む「美人画」や、「観世音菩薩」を描いた作品などを紹介します。
一方、同コレクションの中には金工作品も含まれており、金沢市出身の高橋介州による動物をモチーフにした作品が数点あります。小品ながらどれも洗練された作品で、愛らしくて見ていて飽きません。今回は、そんな愛らしい動物たちに、ぜひ会いに来てください。
【第2展示室】《味わい深き陶磁器たち》
池田コレクションの中で、最も点数が多いのが陶磁器で、茶人たちも見入る優品が揃います。岐阜県ゆかりの「志野」「織部」といった美濃焼が充実するほか、追加ご寄附により、石川県ゆかりの「九谷」なども加わっています。
今回は池田氏がこだわり、愛着を持って蒐集した陶磁器より、志野・織部・九谷・唐津・楽などの陶磁器を幅広く展示。種類も香合から茶碗、鉢や皿、向附や水指、徳利や盃まで、多岐にわたって紹介します。それぞれの持つ味わいをお楽しみください。
「維摩居士図」
狩野芳崖
「炭焼夕山図」
川合玉堂
「猛虎図」
大橋翠石
「納涼美人図」
宮川長春
「良宵図」
菊池契月
「砂張銅鑼」初代 魚住為楽
架台制作:氷見晃堂
「肩衝釜」
伝 西村道仁
「象嵌飛燕置物」
高橋介州
「備前擂鉢水指」
「美濃伊賀水指」
「鼠志野草花文向附」
「織部すすき文徳利」
「織部沓形茶碗」
「唐津鳥形香合」
「絵唐津草花文平向附」
「ノンコウ赤茶碗 銘小判」
樂 道入
「色絵捻文八角鉢 吉田屋窯」
※出品作品は全て池田コレクションです。