japan様々な漆の表情 / 賑わいの江戸絵画
japan 様々な漆の表情
賑わいの江戸絵画
平成7年(1995)、400点に満たない所蔵品でスタートした当館ですが、現在その数は800点を超えました。これらの所蔵品は、主に「池田コレクション」と「能登ゆかりの美術工芸品」に大別され、ジャンルは絵画・工芸・彫刻・書・写真など、時代も中世から現代までと多岐にわたります。これまで貴重な作品のご寄附をいただきました皆さまはじめ、ご寄託いただいております方々にも、改めて心よりお礼申し上げます。
さて、当館ではこれらの作品を多くの人にご鑑賞いただくため、年に数回テーマを変えながら紹介しています。今回は「japan 様々な漆の表情」「賑わいの江戸絵画」の2テーマで計55点を紹介します。
コロナ禍での寒さ厳しき折ですが、少しでもほっとする時間となりましたら幸いです。
会 期 | 2022年12月17日(土)~2023年2月12日(日) |
開館時間 | 午前9時〜午後5時(入館は4時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日 (1/9は開館)、1/10 年末年始休館 (12/29~1/3) |
観覧料 | ・一般350円(280円) ・大高生280円(220円) ・中学生以下無料 ※( )は20名以上の団体料金 ※「国民の祝日」は70歳以上の方は無料になります。 ※障がい者手帳をお持ちの方と、付き添いの方1名様まで無料 (ミライロIDも可) ※大学生・高校生の方は学生証を受付でご提示ください。 ※専門学校生の方は一般料金になります。 |
主 催 | 石川県七尾美術館[公益財団法人七尾美術財団] |
●第1展示室● japan 様々な漆の表情
漆は英語で「japan」「Japanese lacquer」と呼ばれ、日本を代表する美術工芸品に用いられてきました。
ここでは、当館所蔵品の中核を成す「池田コレクション」を中心に、〝用の美〟を追求したシンプルで自然の風合いが魅力の「根来」や、蒔絵、沈金、堆漆技法を用いた、美と技が冴える人間国宝の作品など、様々な漆芸作品37点をお楽しみください。
●第2展示室● 賑わいの江戸絵画
江戸時代の絵画は、狩野派や琳派はもとより、京都画壇の活躍、中国発祥の南画や文人画と呼ばれる通好みの書画の流布、さらには浮世絵の誕生により大いに賑わいを見せました。
ここでは、能登七尾に生まれ、桃山時代に京都で活躍した長谷川等伯の流れを汲む長谷川派や加賀ゆかりの狩野派の作品などに、肉筆浮世絵も含めた18点をご覧ください。また、長谷川信春(等伯)筆「陳希夷睡図」も特別展示しております。
~展示作品の一部をご紹介~
●第1展示室●
根来春日卓
永正15年(1518)
当館蔵(池田コレクション)
根来食籠
室町時代(15~16世紀)
当館蔵(池田コレクション)
桐唐草蒔絵角盥
桐唐草蒔絵楾
桃山時代(16~17世紀)
当館蔵(池田コレクション)
カブラ絵合鹿椀
江戸時代(19世紀)
当館蔵(池田コレクション)
桑名蕪菁盆
江戸時代~明治時代(18~19世紀)
当館蔵(池田コレクション)
堆漆菊文香合
音丸耕堂(1898~1997)
昭和時代(20世紀)
当館蔵(池田コレクション)
沈金象嵌合歓図色紙箱
山岸一男(1954~)
平成5年(1993)
第40回日本伝統工芸展
潮文
番浦省吾(1901~82)
昭和52年(1977)
第6回改組日展
夏之漁港
木谷信熾(1932~2009)
平成11年(1999)
第9回日工会展
●第2展示室●
「四睡図」
長谷川信吉(生没年不詳)
江戸時代前期頃
個人蔵
「松に双鶴図」
狩野伯円(1642~1726)
江戸時代前期~中期(17~18世紀)
個人蔵
「布袋図」
矢田四如軒(1718~94)
寛政5年(1793)
個人蔵
「魚籃観音図」
山崎雲山(1771~1837)
天保4年(1833)
個人蔵
「秋山覔句図」
円山応挙(1733~95)
寛政7年(1795)
当館蔵(池田コレクション)
「雪中美人図」
宮川長春(1682~1752)
江戸時代中期(18世紀)
当館蔵(池田コレクション)